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第7回 リレーインタビュー ~笑顔をつなぐ ギフトの思い出~

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第7回 スターバックスコーヒー ジャパン 株式会社 デジタル戦略本部 土井英人さん  

時空を超えて、

究極のおもてなしを受けた茶会というギフト

 

ちょうど1年ぐらい前になります。知人から茶室が完成したということでお茶会に招かれました。
そこでの貴重な体験が、ここ最近で一番心に残ったギフトです

まず、事前に招待状が届きました。
ラインやメールが全盛の時代に、封書に入って郵送で、です。
茶会の日時と、“茶室ができあがりましたのでお越しいただければ幸いです”
ということが書かれている茶会の案内状のようなものです。
当日、社会人になってから通った学校の同じゼミ生と3人で出かけました。

知人の茶室は、マンションをスケルトンで変えて設えたもの。
前室に用意されたスパークリングワインを“かけつけ一杯”といった感じでいただき
少し落ち着いたところで、にじり口から茶室の中に入りました。

お茶をやっている人には当たり前かもしれませんが
茶室に掛け軸と花が活けてあるのも素人の僕からしたらすごく嬉しい。

掛け軸も花も花器も、亭主がこの茶会のためにお客さんのことを考えて選んだものです。
この時は、千利休が千利休と名乗る前に友人に宛てて書いた手紙をお軸にしたもので
「頼まれたものができたので待っています。近くにお寄りの際はぜひお越しください」
という内容でした。僕たちが亭主と会うのも数年ぶりで、
旧友を呼ぶというイベントになぞらえて、それを掛けてくれたわけです。

お茶会というとお茶を飲んで終わりと思いますが、全くそうではありません。
お酒が出てきてお弁当が出て、お茶菓子と一緒にお茶を楽しむという流れです。
「本当はお弁当ではなく懐石料理ですが、今回はお弁当にしています」と説明頂きました。
それは素人でも気軽にという気配りからです。亭主が点ててくれたお茶をいただいた後に
せっかくですからと僕たちもお茶を点てさせていただきました。


茶室は都心のマンションにあるのに本当に静かで、コポコポというお湯が沸いている音や
お茶を点てる時のサッサッサという茶筅の音しか聞こえてきません。
その空間もよかったですが、お茶を点てている亭主の所作の美しさといったらなかったですね。

来てくださいという手紙から始まり、掛け軸や花、茶道具、お茶菓子に至るまでの
一連のものをお客様のことを考えながら、一つひとつ準備する。
どれだけの時間をかけて、しかもこんな素人の僕たちのために
準備してくださったのかと思うとこんなにありがたいことはありません。
ちなみに、お菓子は京都の「したたり」という和菓子。
日頃から亭主が懇意にしている和菓子店から
“ぜひ、食べさせてあげたい”と、わざわざ取り寄せてくれたものです。

茶会は2、3時間でしたが、帰りはもう放心状態。
あれはなんだったんだろうって。
『千と千尋の神隠し』のような、全く違う時空の中に連れていかれて
おもてなしを受けて帰ってきた……そんな衝撃的な体験でした。

ギフトは人に物をあげるという単純な行為ではなく、その根本にあるのは、
物をあげる瞬間よりも事前に贈る人について考える時間だと思っています。
それを突き詰めると、今回のお茶会のようになると実感するギフトでした。


         
      
  ~プロフィール紹介~

■会社  
  スターバックス コーヒー ジャパン 株式会社
■事業内容
  スターバックスのデジタルギフトサービスの企画・運営を行っています。  
【氏名】 土井 英人
【役職】 デジタルギフティングチーム チームマネージャー
【趣味】 マラソン、ウルトラマラソンを走ります。
 
<J&Jギフトへのメッセージ>
  ギフト業界の知見が豊富な貴社のお力をお借りして、多くのお客様にスターバックスのギフトサービスをご利用いただけると嬉しいです。
  

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